元理学療法士と筋肉

元理学療法士が筋肉とかいろいろについて話すブログです。

「ゲーム依存は病気」その時、本人に何が起きているのか。

理学療法士、鈴木です。

ゲーム依存症(オンライン)と引きこもりについての体験談のお話。

www.nikkei.com

WHOによると、(1)ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない(2)ゲームを最優先する(3)問題が起きているのに続ける――などといった状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている場合にゲーム障害と診断される可能性がある。ゲーム障害になると、朝起きられない、物や人にあたるなどといった問題が現れるとされる。

僕も引きこもりの経験があり、ゲーム依存症だった時期がありました。

その時は、生活<<ゲーム みたいな脳でしたね。

ゲーム依存症の思考はどうなっているのか

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ここからは僕の体験談。

ゲーム依存症の人の頭の考え方です。

1.ゲーム上で称賛されるのがうれしくなる。

強いモンスターの討伐、強い武具、高い点数。同じゲームをやっている人々から称賛を受けると、それがうれしくなっていきます。そこからズブズブと。

気づいたら価値観がすべてゲーム基準に。

2.現実世界がひどくなるほど、ゲームの世界へのめりこんでいく。

使った時間が長ければ長いほど、ゲームで強くなることができます。

そして、必要以上に時間をどんどん投入していくことになり、現実世界はどんどん荒みます。

すると、認められない現実よりも、みんなが認めてくれるゲームの世界へと逃避が始まります。

3.とにかくゲームをプレイしようとする。

末期までいってしまうと、ゲームをしていない時間=損失

みたいな考え方になるので、寝る時間以外はとにかくゲームを行おうとします。

ここまでくると、現実世界はどうでもよいものに。

現実世界は、最低限、人間として生きていくことさえできればいいというものになります。

 

 

何故、ゲーム依存症になってしまうのか

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ゲーム依存症ですが、現実世界での挫折や、自己評価の低さ、コミュニティの飢えなどがきっかけでハマることがあります(体験談)

・.現実よりも簡単に結果がでるゲームの世界

・ゲームの中で、他者と比べて優れている感覚

・コミュニティが築きやすいゲームの世界

もちろん、「何の気なく手を出したらハマってしまった」という例もあります。

ただ、末期まで体験して思うのは、「人生の中心軸がない人が、たまたま軸にゲームがはまり込んだ」ような人が、ゲームを通して多かった気がします。

人生の軸は、将来の夢であったり、目標であったり、大きな責任がある仕事だったり、愛する人だったり、家族だったり。

ゲーム依存から脱却するには

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ゲーム依存から脱却するのは大変です。

どれだけ他人がアドバイスしても、自分で気づかなければ前に進めないからです。

じゃあ、どういうときに気づくのか。

1.自分自身のなれの果てを直視する。

一番現実的で効果的だと思います。

ゲーム依存症の時、どこかで「自分はまだ大丈夫」と思っています。

ところが、自分自身のなれの果てを見てしまうと、ドン引きして目が覚めることがあります。

僕はオフ会に行ったときに、申し訳ないのですが「この人達みたいには・・・」と思ったのがきっかけでした。

2.コミュニティを断ち切る

ゲーム依存症の時、ゲームの中に居場所があるはず。

これを断ち切ると目が覚めることがあります。

これは、本人が行うのは難しいです。一例ですが、ゲームができない旅行に長期間連れていく、といったものもアリかなと。

なかなか難しいですが・・・

3.人生の軸をゲーム以外に見出す

居場所がゲームにしかないからこそ、ゲームに依存してしまう。

つまり、ゲーム外に居場所をみつけることができればというお話です。

ただ、難しいです。もともと居場所がゲームにしかないわけですから。

 

結局は本人が気づくしかない

「ゲーム依存している自分のやばさ」に、どれだけ早く、客観的に気づくかが大切です、

気づくことができれば、末期の引きこもりまで行った自分でも変われたので。

早く、客観的に気づくかは、他の依存症と同じく、本人と周りの理解とアプローチなのかなと思っています。

それこそ今の時代だからこその依存症であり、身近な問題なので、いろいろと知ってほしいなと思います。